真宗教団連合『法語カレンダー』

2025年(令和7年)版(来年用)
真宗教団連合『法語カレンダー』が届きました。

お越しいただいた方には1部ずつ差し上げております。
(数量に限りがあるため、1家族1冊とさせていただいております)
※無くなり次第終了とさせて頂きますので、その点はご了承くださいませ。

移転のお知らせ(2024/08)

この度、転居に伴いお堂の移転を行いました。
これにより、お堂及び接待所の広さが拡充されましたので、より快適にご利用頂く事が可能となりました。
「桜沢草庵」の名称は桜沢という地名に由来しますが、地名が変わりましても名称の変更は行いません。場所は同じ寄居町ですが、寄居駅を隔てて反対側(南側)の「鉢形」とう地名になります。
詳しくは、アクセスのページをご覧くださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。

上善は水の如し

上善は水の如し。
水は善く万物を利して争わず。
衆人の悪む(にくむ)所に処る(おる)。
故に道に幾し(ちかし)。
  老子 (中国春秋時代の思想家、紀元前5世紀頃)

「理想的な生き方は、水のようなものである。 水は万物に恩恵を与えながら、争わず、 人の嫌がるところにも流れていく。 だから『道』の在りように近いのである。」

(1)水のように柔軟でありましょう。
(2)低い所に身を置き、謙虚でありましょう。
(3)必要な力や能力を養いながら、エネルギーを貯めていきましょう。

老子は理想の生き方を水に喩えたのですね。

顔容端正たぐひなし

顔容端正(げんようたんじょう)たぐひなし 精微妙躯非人天(しょうみみょうくひにんでん)
虚無之身無極体(こむししんむごくたい) 平等力(びょうどうりき)を帰命せよ
(浄土和讃)

顔かたちが端正であることは比べようがありません。
その身が美しくすぐれていることは、人間や天人のたぐいではありません。
かたちを超えたさとりの身を得ているのです。
すべてのとらわれを離れさせる平等力に帰命するがよい。

安楽声聞・菩薩衆

安楽声聞・菩薩衆 人・天智慧ほがらかに
身相荘厳みなおなじ 他方に順じて名をつらぬ
(浄土和讃)

お浄土の声聞や菩薩がた、人間や天人は智慧を身にそなえ、
姿かたちや功徳もみな同じです。
他の世界での呼び方に順じて名乗っています。

神力自在なることは

神力自在なることは 測量すべきことぞなき
不思議の徳をあつめたり 無上尊を帰命せよ
(浄土和讃)

お浄土の菩薩の自在なはたらきは、はかり知ることができません。
その身には、はかり知れない功徳がそなわっています。
この上なく尊いはたらきをそなえた無上尊に帰命するがよい。
※「無上尊」とは、上とか下とかという比較するこころから解放されて、それ自身で尊いということです。

安楽浄土にいたるひと

安楽浄土にいたるひと 五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて 利益衆生はきはもなし
(浄土和讃)

阿弥陀仏の浄土に往生した人は、濁りと悪の世に還りきて
釈尊と同じように、すべてのものを救います。

観音・勢至もろともに

観音・勢至もろともに 慈光世界を照曜(しょうよう)し
有縁を度してしばらくも 休息あることなかりけり
(浄土和讃)

観音菩薩・勢至菩薩はともに、慈しみの光で世界を照らします。
縁あるものを救い取って、少しも休む間ががありません。
※観音菩薩:慈悲の徳をあらわす菩薩 勢至菩薩:智慧の徳をあらわす菩薩

十方衆生のためにとて

十方衆生のためにとて 如来の法蔵あつめてぞ
本願弘誓に帰せしむる 大心海を帰命せよ
(浄土和讃)

すべての衆生のために、あらゆる仏がたの功徳をそなえ、阿弥陀仏の本願を勧めてくださっています。
海のように大きな慈悲の心をそなえている大心海(だいしんかい)に帰命するがよい。
※大心海とは阿弥陀仏の別名です。