光雲無碍如虚空

光雲無碍如虚空(こううんむげにょこくう) 一切の有碍(うげ)にさはりなし
光沢かぶらぬものぞなき 難思議(なんじぎ)を帰命せよ
(浄土和讃)

輝く雲のように広がる阿弥陀仏の光は、どのような煩悩ににも妨げられることがありません。その光のはたらきを受けない者はいません。はかりしれないはたらきの難思議に帰命するがよい。
※「難思議」とは「不可思議」の意であり、阿弥陀仏の別名です。

散る桜 残る桜も 散る桜

今どんなに美しく咲いている桜でもいつかは必ず散ります。
江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚の歌です。
無常にも時間は止めることができません。限られた「いのち」の中で、如何に日々を生きていくか、悔いの残らないようにすることが大切だと思います。
私たちは阿弥陀さまのお救いを頂き、喜怒哀楽の中にも充実した生活を過ごさせていただいております。有り難いことです。

解脱の光輪きはもなし

解脱の光輪きはもなし 光触(こうそく)かぶるものはみな
有無をはなるとのべたまふ 平等覚に帰命せよ
(浄土和讃)

阿弥陀仏のさとりの光は果てしなく照らします。その光を受ける者は、みな有無の邪見を離れると言われています。すべてのとらわれを離れさせる平等覚に帰命するがよい。

智慧の光明はかりなし

智慧の光明はかりなし 有量(うりょう)の諸相ことごとく
光暁かぶらぬものはなし 真実明に帰命せよ
(浄土和讃)

阿弥陀仏の智慧の光明は、はかりしれません。迷いの世界の者で、その光に照らされない者はいません。真実の智慧の光である真実明に帰命するがよい。

弥陀成仏のこのかたは

弥陀成仏のこのかたは いまに十劫をへたまへり
法身の光輪きはもなく 世の盲冥をてらすなり (浄土和讃)

阿弥陀仏は、仏となってから既に十劫(じっこう)の時を経ました。
さとりの身から放たれる光輪は果てしなく、迷いの闇にいるものを照らします。
※「劫」は長い時間の単位

三帖和讃(浄土和讃・高僧和讃・正像末和讃)は親鸞聖人が撰述された和讃です。

4月の法語カレンダー(真宗教団連合)

まことに浄土真宗とは聞法がいのちであった (近田昭夫師)

To live in the true spirit of the Pure Land, we need to make Dharma-listening our way of life.

聞法すると安心して苦労もでき、腹立つことも受け止めて生きる力が与えられます(藤井善隆師) 聞法(聴聞)は大切ですね。

既に4月となってしまいましたが、当庵にお参りの方にはこちらの法語カレンダーを差し上げております。